四つの候補地を整理して決め手は何か?を決めよう
(写真はびっしり書き込まれた会議メモの模造紙)
さて四つの候補地、1月6日の提案者さんのヒヤリングを幹事さんたちと聞き、その夜に行われた幹事会では、なかなか決めてがはっきりとせず、議論は堂々巡りの様相を呈しました。なぜならば教育環境についての議論ではなく、鳥羽市にとって日和山はどうあるべきか?という「価値」とビジョンをどう舵取りするか?ということが対立軸だからです。
それぞれに一長一短、というレベルではなく、問題は大きな鳥羽というまちのあり方にまで触れる「意思決定」に関わることでした。それはもう市民会議の権限を越えているのではないか?ということなのです。
市民会議の中でも、幹事会と同様に議論は「決め手」がはっきりとしない、言わば飛びぬけて用地のふさわしさのポイントがまさっている、少なくともみんなが胸に落ちる納得できるモノがないということがわかってきました。幹事会からの提案の通り、ここはいったん鳥羽市に預けるべきではないか、という結論になりました。
<1/10 第5回市民会議>鳥羽市教育委員会HP
http://www.city.toba.mie.jp/kakuka/kyoui/soumu/youtisentei/5kaigi.html
埋蔵文化財問題について理解を深めよう
(写真はフリートークの会議メモの模造紙)
いくつかの候補地の中に埋蔵文化財があるということで、いったいどんな影響があるのか?直接専門家の話を聞こうってことで、三重県教育委員会 文化財保護室長 山田 猛氏にお願いしてレクチャーをしていただきました。みんなの関心は、特に立地的にPTAの皆さんに人気の高い日和山がほんとうに小学校用地とするのにふさわしくない、あるいは規制として不可能であるのかどうか?でした。埋蔵文化財があるからと言って用地とするのは不可能ではないけれど、きちんと理解した上で、それは本来、当事者である市町村で、どのように大切にするかを決めることである、とのことでした。
レクチャーの後は、色々と言いたいことも溜まっているかも?ということで二つのグループに分かれてフリートークの時間をとりました。
<12/7 第4回市民会議>鳥羽市教育委員会HP
http://www.city.toba.mie.jp/kakuka/kyoui/soumu/youtisentei/4kaigi.html
候補地を大きく絞り込もう 2
(写真は休憩時間中の委員の皆さん)
現地を見て歩こう、の成果を、当日来られなかった皆さんにも共有できるように、スクリーンに写しながら振り返りました。
その上で、幹事会でも話し合ったとおり、これまでの会議のなかで、委員の方々の評価及び学校建設の実現性が他の候補地と比較して低かった「②若竹団地の南側」と「⑤とば美台の裏山」の2ヵ所は、今回で候補地から外すことになりました。
ご提案いただいた方々、また、ご支援いただいた方々に厚くお礼申し上げます。
「埋蔵文化財問題等について吟味する」ということで、教育委員会の検討結果を表にして共有していきましたが、やはり直接埋蔵文化財にくわしい専門家の話しを聞いて、特に日和山の状況が掛け値なしにどうなのか?スカイライン、も埋蔵文化財の範囲だというけれど、範囲や重要度はどう違うのか?けっこう素朴かもしれないけれど、切実な疑問がわいてきているのです。
<11/22 第3回市民会議>鳥羽市教育委員会HP
http://www.city.toba.mie.jp/kakuka/kyoui/soumu/youtisentei/3kaigi.html
候補地を回った皆さんの印象をメモしました
★鳥羽五丁目 若竹団地の南側山 ××(評価低い)
通学路は安全だが、校区の端すぎる。あしたば作業所の畑は、やはりつぶすわけには
いかないだろう。風致地区であって、法面が2段式となりむずかしい
★鳥羽五丁目 赤崎神社の裏山
船着場あり、坂手島のこどももかよいやすい。国道からすぐに進入路、こどもの送り迎えの車でごったがえさないか?防災の拠点になる。校区の南の端である、堅神から遠すぎるかも歩いていける通学路もきちんと確保できる。地域の人が見守りやすい。まちづくりとして納得しやすい。今回は、候補に残れば企業が責任を持って対応してくれる。
三重の近代化鉱山の跡があり、調査が必要、ただ、日和山ほど大変ではない簡易調査でいい
★鳥羽一丁目 日和山
景色良い、海が見える、夢のある土地。なんとか史跡と整合性をとって生かせないか?埋蔵文化財。ただ反対は根強い。提案者からの抗議文が来た。県の見解は必ずしも不可能ではない。教育委員会の説明は納得しがたいとのこと、と言う。今回の会議でさらに意見を聞く。必要があれば、県の担当者を次回に呼ぶべきであろう。
★鳥羽一丁目 ドライブイン鳥羽の向側
ここも、日和山と同じく、県の人と回ると新たに石垣が出て、埋蔵文化財の調査手続き
が日和山と同様手間がかかること(ただし史跡の端であり面積的にも日和山ほど重要ではないとう意見がある。ただし経費と時間をかけてプロの監修のもと詳細な調査をしなければなんともいえない)が新たに判明した。見通しの悪そうな通学路の道中が長く、たとえ事故対策としてガードレールで固めたとしても、見守り安さが疑問とのこと。こどもたちの安全安心のためにはここにだけはして欲しくないとの声が聞こえる。PTAの皆さんからは受けが悪い。通学路はかなりの距離をスカイラインに沿って側道をつくらなければならない可能性が高い。、また、敷地の持ち主との交渉に懸念があるという意見も出た。
★鳥羽一丁目 とば美台の裏山 ××(評価低い)
工業地域に隣接、異臭あり、人気薄い。印象薄い
★堅神町 堅神公民館横
校区の 北端、自然豊かだが、まちの発展性はどうか? 文化財はなし、土地が低いがハザ―ドマップではぎりぎりで津波には安全。風は強そう。コストは一番安い。通学は、坂手島からは、船、電車、と一年生には不安遠い。