鳥羽小学校用地選定の経過を中間報告します

sukeru12282006-01-11

(写真は鳥羽小学校記章)
 1/10日の市民会議で、四つの候補地に絞り込んだ時点での鳥羽市への提言書です。用地選定、今までのあらすじがわかります。

平成18年1月11日

鳥羽市長 木田 久主一 様

鳥羽小学校用地選定市民会議

座長  大松 正嗣

提 言 書
木田市長から検討の依頼のありました鳥羽小学校建設用地の選定につきまして、「市民会議」における検討結果の大要と審議に使用した資料を添えて、下記の通り提言します。

1.鳥羽小学校建設候補地の選定

鳥羽小学校(将来的に小浜小学校及び坂手小学校との統合を考える)
に望ましいとした選定地区

日和山
ドライブイン鳥羽の向側
○堅神地区(堅神公民館の裏山の土地)
○赤崎地区(赤崎神社の裏山の土地)

 これまで、子どもたちの未来のために鳥羽小学校用地選定に取り組んできましたが、1月10日の市民会議において、上記4つの候補地にまで絞り込んだ段階で、いずれを採用するにも、例えば「日和山を鳥羽の未来のためにどう活かすべきか」など、鳥羽市全体のまちづくりの方向性に関わる判断が要求されると認識しました。
 そのため、鳥羽市から、「この価値観」を第一に考えて「この候補地」を採用したいという提案をいただき、市民会議に諮って決定するという形で、鳥羽市にゆだねることとします。ただし

1.市民会議に、納得のいく鳥羽市の未来像を示していただくこと
2.市民で決めた選定のためのガイドライン(下記ものさし)を出来る限り尊重していただくこと

1安全な通学路が確保できる場所
2地域の人が見守りやすく、安心できる場所
3将来的の学校統合も考えた上でふさわしい場所

4地震津波の心配のない場所
5汚染や騒音がなく、環境の良い場所
6 用地が広くとれるところ
7地域の人々が活用しやすいところ

 上記、1,2,3は最重要事項、以下は次に優先するべき事項、です。(市民会議10月12日におけるアンケート集計結果による)

3.そして市民会議において鳥羽市からの提案が了承された場合、委員は一丸となって市の決定をサポートすることとします。


2.市民会議における選定経過の概要

□鳥羽小にふさわしい建設用地とは?

 本市民会議は、PTA、ボランティアで創る鳥羽小建設実行委員会、小学校OB代表、自治会、観光協会、など市民の皆さんが委員となって、以下の目的を果たすために
NPO法人伊勢志摩NPOネットワ―クの会が進行役となり、三重大学の浅野先生をアドバイザーとして、市民と協働で創り上げる会議=WS(ワ―クショップ)形式で進めました。

  1. 子どもたちの未来のために、しあわせのためにを第一に考えて、ふさわしい鳥羽小学校用地を選定する。(候補地をひとつにしぼる)
  2. 鳥羽のこれからのまちづくりとの整合性を考慮した上で用地を考える。特に観光のまちづくりへの影響に留意する。
  3. できる限り、早期実現を目指しうる用地としたい。けれども、市民会議において十分納得のいく議論を積み重ね、必要なプロセスであればあえて「急がば回れ」も辞さない。
  4. 市民、行政、企業、が信頼関係を深め、協働のスタンスや仕組みが鳥羽にいきづくようなプロセスをともに創ってゆく

 鳥羽小学校PTAの皆さんの「ふさわしい用地をえらぶ物差しづくり」のWSと、旧懇話会での議論をもとに、公募期間に用地提供の申し出や提案があった8の土地(現敷地を除く、現校舎のリフォ−ムを除く、以下の通り)を対象に議論を深めました。

  1. 鳥羽一丁目 日和山
  2. 鳥羽五丁目 若竹団地の南側山
  3. 鳥羽一丁目 ドライブイン鳥羽の向側
  4. 鳥羽三丁目 城山児童公園
  5. 鳥羽一丁目 とば美台の裏山
  6. 神町   堅神公民館横
  7. 鳥羽五丁目 赤崎神社の裏山
  8. 鳥羽一丁目 ドライブイン鳥羽の裏側

□1. ふたたび同じテ―ブルにつこう「オリエンテーション」平成17年9月29日
 ボランティアで創る鳥羽小建設委員会の頃から、旧懇話会を経て、今までのいきさつを振り返り、目的を共有し、ここで議論されたことが正式に最優先で取り上げられると、約束をしました。

□2. 候補地を理解しよう「第一回市民会議」平成17年10月12日 
第一回テ−マ「候補地を理解しよう、実現性から、大きくCheckしよう」では、鳥羽市としての選定基準、費用、期間、交渉性、地震津波、土壌などの安全性、合法性などと、市民としてのものさし、(安全に通学できる、広くてのびのびできる、地域の人が見守りやすいなど)に照らし合わせて各候補地の利点、課題、などを整理し、共有しました。また鳥羽小用地のふさわしさで最も重要視する決め手は何か、というアンケートを取り、PTAで議論されたものさしを市民会議として修正をしました。

□3. 候補地を大きく絞り込もう①「第二回市民会議」平成17年10月28日
 各候補地を比較検討しました。主に城山と日和山のあり方に議論が集中しました。新たに日和山埋蔵文化財の調査が必要という課題が浮上しました。結果としては「④城山児童公園」と「⑧ドライブイン鳥羽の裏側」は、学校建設用地の面積確保が困難であるという理由から、今回、候補地から外すということになりました。また、候補地を実際に歩いて各々の課題について深く考えようとの提案がされました。

□3-1. 候補地に行って実際に見てみよう 「現地視察」平成17年11月7,9日(二回)
ただ漫然と見るのではなく、Checkリストを手に、書き込みながら回りました。特に以下のことに十分意識を持って視察しました。
1.学区の中で統合も考えて通学を考えて、良い位置にあるか?
2.安全安心な通学路、進入路が確保できるのか? 

□4. 候補地を大きく絞り込もう②「第三回市民会議」平成17年11月22日 
現地を視察した成果をみんなで共有し、それを踏まえた上で、委員の方々の評価及び学校建設の実現性が他の候補地と比較して低かった「②若竹団地の南側」と「⑤とば美台の裏山」の2ヵ所は、今回で候補地から外すことになりました。また、埋蔵文化財としての調査が必要な用地として、「日和山」以外に「スカイライン」も対象区域に入ることがわかり、「赤崎」も簡易的に調査は必要との報告がされました。次回はそれを踏まえ、埋蔵文化財問題について勉強する機会を持とうということになりました。

□5. 埋蔵文化財問題について理解を深めよう「第四回市民会議」平成17年12月7日

 県教育委 文化財保護室から山田 猛 氏を講師としてお招きし、埋蔵文化財問題について学び、意識を高めました。後半は、今までの議論を踏まえ、自由な討論の機会をつくりました。

□5-1. 提案者ヒヤリング「ヒヤリング」平成18年1月6日
 候補地として残った4箇所、日和山スカイライン、堅神、赤崎、について提案者からのヒヤリングの機会を設けました。地権者との交渉 、用地造成 通学路での安心・安全、 子どもたちの未来へのメリット、等について提案者の考え方と事実関係についてヒヤリングを行いました。

□6. 四つの候補地を整理して
決め手は何か?を決めよう「第五回市民会議」平成18年1月10日

提案者とのヒヤリングの成果を共有して条件を整理しました。これまで、子どもたちの未来のために鳥羽小学校用地選定に取り組んできましたが、4つの候補地にまで絞り込んだ段階で、いずれを採用するにも、例えば「日和山を鳥羽の未来のためにどう活かすべきか」など、鳥羽市全体のまちづくりの方向性に関わる判断が要求されると認識しました。
 そのため、鳥羽市から、「この価値観」を第一に考えて「この候補地」を採用したいという提案をいただき、市民会議に諮って決定するという形で、鳥羽市にゆだねることとします。